[帰国奥様座談会]

奥様が語るご帰国体験談
帰国後を快適に過ごすためのコツ

楽しいことも、辛いことも、国内で暮らすときの2倍あると言われる海外生活。
その暮らしにピリオドを打つ日が決まると、本当はゆっくり別れを惜しんでいたいのに
やるべきことが嵐のように、待ったなしで押し寄せて来ます。
帰国後の住まいの手配、子どもの学校見学、航空便と船便の荷物の仕分け……、
いったいどうすれば、この時期を上手に乗り切れるのでしょうか?
今回は、海外赴任を何度も経験された“海外生活のエキスパート”である奥様方に
帰国後の体験談や、日本で快適に過ごすためのコツをお伺いしました。



海外にいるうちに情報を集め、早めに準備することが大切


海外から帰国されて、何か困ったことはありましたか?

冨沢
我が家はシンガポールから帰国したのが冬だったので、温度差があったことがとても辛かったですね。
持っていた洋服はほとんど夏物でしたし、日本に着いたら真っ先に家族全員の冬服を買いました。それでも体が海外の気候に慣れていたせいか、冬服を着ても寒いんです。
これが夏の帰国だったら、全然違っていたでしょうね。不思議だったのは、現地にいる間に「これは日本でも着たい」と思って購入した服が、日本で着てみたらあまり似合わなかったことです(笑)。同じ洋服を着ても、気候や空気が違ったり、太陽の光のあたり方が違うと、どこか違って見えるんですね。
高橋
私もシンガポールから帰国したのですが、現地から大きなソファを買って日本に持ち帰ったのはちょっと失敗でした。広い部屋で暮らす生活に慣れていたので、日本でもそのソファがあれば快適かなと思ってしまって…。ところが、実際に日本の住まいのリビングルームに入れたところ、東南アジアのソファは、ベッドのように横になれるので、家族がつい横になってしまうような光景になってしまって…。ソファひとつでも文化が違えば用途も違います。
谷村
私は日本に帰国するとき、何もない状態から始めたので、とても大変でした。住まいも、生活に必要な物も、一から揃えたんです。そのため、帰国後しばらくは大忙しでした。


日本に帰国する際に「これだけはやっておいた方がいい」と思ったことは?

坪井
船便と航空便の荷物の仕分けは、やはりとても大切だと思います。船便が来る前に、電化製品や生活必需品はすべて用意された状態にしておくと、日本での生活もとてもスムーズですね。
高橋
日本の携帯電話にどんな機能が付いているかを、ネットなどで事前に調べておくと良いですよ。
私は帰国して真っ先に携帯電話を買ったのですが、海外では携帯といえば通話の機能ぐらいしか使っていなかったので、ショップで説明されても何が何だかわからず大変でした。
パケット割引の説明を受けても、理解するのが大変! ついつい「日本で育っているから、日本のことは何でもわかっている」と思ってしまいがちなのですが、実際には私たちが海外にいる間に、日本はどんどん進歩しているんですよね。携帯電話は帰国してすぐ必要になるので、購入する機種の候補なども決めておくといいかも知れません。
久原
私も携帯のことではとても困ったので、海外にいる間に知識を持っておくのが一番いい方法だと思います。海外で普通に販売されているメーカーが日本には無かったり、「日本ではi モードを使えないとやって行けませんよ」などと言われても、何のことかさっぱりわからなかったり(笑)。
冨沢
そうそう、パソコンを取り付けるときも「フレッツ光にしますか?」と言われたって「何それ?」という感じですよね(笑)。パソコンは帰国後にすぐ申し込んでも、つながるまでに何日かかかるので、携帯電話の存在はとても重要です。我が家は帰国時に息子が受験生だったので、携帯で連絡が取れないと困る状況があって、もう必死でした。


日本でのお住まいは、どのように決められましたか?
高橋
私は主人の両親が海外に滞在していて住居が空いていたので、取りあえずそこに住みながら1年がかりで新居を建てました。まずは住む家があったので、幸いだったと思います。
「家を建てるなら、海外での経験を生かした家にしたい」という気持ちがあったので、海外で購入した家具が置けるように設計したり、現地で集めた品が飾れるスペースを設けたり… 。いろいろと工夫してオリジナルの家を建てました。
坪井
家さがしはけっこうネックでしたね。1982年にシカゴから帰国したときや、1993年にヒューストンから帰国したときは、まだインターネット上で家屋の詳細が把握できない時代でしたから。会社経由で探したり、友だちに聞くなど、あの手この手で住宅を見つけました。その点、今はインターネットが普及しているので、とても楽に住宅が探せていいですね。
谷村
初めての海外生活から帰国したときは、社宅に住みました。でも、正直言って失敗でした( 笑)。交通の便利さを一番に考えて都心を選んだのですが、あまり治安の良くない地域だったので、子どもの学校の父兄にもいろいろな方がいらっしゃって…。一時帰国して住まいを見学するなど、もっと事前に調べておけば良かったなと反省しています。いま思えば、帰国子女の多い地域の社宅などを選ぶべきでしたね。
住む場所の周辺がどんな環境かということは、本当に重要です。

帰国後の家具や電化製品選びは慎重に


日本の住宅に住んでみて、どうでしたか?

冨沢
シンガポールのリビングルームはとても広かったので、日本の12帖のリビングが狭く感じてしまいました(笑)。また、以前日本に住んでいたときは子どもも小さくて、川の字になって寝ていたのですが、今回帰国したときは状況が変わっていました。ふたりの子どもも大きくなっていて、自分の部屋を持ちたがり、「ああ、昔とは違うんだな」と実感しました。
久原
海外でとても気に入って購入した絵があったのですが、日本に持って帰って壁にかけたらビックリ! 壁中が絵になってしまったんです(笑)。そういえば、日本の住宅の壁はコンパクトだったんですよね。
坪井
海外と比べて、日本の住宅は日当たり重視のため窓が多く、壁のスペースが少ないと感じました。海外は家自体は大きいのですが、意外と窓は小さかったりするんです。


帰国倶楽部本誌に掲載されています

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